photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
この数日間が怒濤のごとく過ぎ…。
気がつけばもう火曜日です。とほほ。
先週金曜日にコース内のホテルへ移動してからは、レースの準備、契約、発表、レース、パーティ、取材撮影、本当にあっという間でした。
宇都宮で開催されたジャパンカップは、言うまでもなく宇都宮ブリッツェンにとってはとても大事なレース。
選手もスタッフも、最高のモチベーションで臨みました。
ジャパンカップは、もはや何から書いていいのか分からない程、沢山の思いが詰まっているレースなんです。
事務所スタッフが徹夜で作業していたり、ボランティアの方々が裏方として準備をしてくださったり。
そういう場面を沢山見てきて、自分も頑張ろうと燃えた。
廣瀬さんなんか、出場メンバーなのに練習もままならない程に準備に追われてたし。
でも自分自身の気持ちとは裏腹に、調子は変わらず良くない状態。
それは、血液の状態が良くないということなんだけど。
これについてはまた後日書くことにして。。。
チームも自分自身も、やる気満々。
みんなの苦労を良い結果に変えたい、応援してくれる人たちを喜ばせたいという思いがとても強かったレース。
走れていないのを知っていて、色々な場面で『期待して下さい』とか『表彰台狙えます』とか話していることに、矛盾と葛藤を感じつつ。
地元チームとして期待されるっていうのは、こういうことなんだな、と感じたこの数週間。
レースは残り3周からのハイペースに苦しみ撃沈しましたが。。。
レース内容以外の部分では、、、本当に楽しいレースだったなぁ〜。なんたって自分にとっては5年振りのジャパンカップ。
沿道のお客さんとの一体感がもの凄かった!走っているこっちがシビれるぐらい…。
レース後はしばし放心状態でしたよ。きっとお客さんの声援に後押しされて、いま出せる力以上のものを出せたんだろうなと思う。
そうしてホテルに戻ろうとした時に、廣瀬さんの顔を見たら最後の最後で泣けてきた。目標だった表彰台からは程遠い走りに、やっぱり悔しい気持ちが込み上げてきて…。
その時は『ここでそう来たかー』って、湧き起こる感情を客観的に見てる自分がもう一人いたけど…(笑)
今感じているのは、それもこれも全てひっくるめて、色々なことを体験させてくれて、様々な感情を味わわせてくれるこの世界への感謝の気持ちです。
本当にありがとうございます。
そんなジャパンカップでありましたが期間中に、僕の来季について発表がありました。
来季、キャノンデール・プロサイクリングというチームに移籍します。
格好つけず、素直な感想と気持ちを綴っても良いですよね?
『テレビで見て憧れてきたスター選手たちが所属する、サイクルロードレース界のトップチームへの移籍が実現し、とても興奮しています。日本国内のレースを中心に走る選手が、いきなり世界のトップチームに移籍するのは異例のことですし、自分の力とヨーロッパのトッププロとの差も知っています。しかし形はどうであれ、そのような素晴らしい機会を与えられて、挑戦しないわけには行きません。普段は誰にも言わないけど心の中では、世界への目標を温め続けていたから。宇都宮ブリッツェンで活動してきた日々に、過去最高の生きがいを感じていた自分。それでもやはり、今しかできないことに挑戦したい。その気持ちを尊重してくれた周りの方々に感謝の気持ちで一杯です。来季は自分の人生において、未だかつて無い厳しい年になることは容易に想像できます。肉体的にはもちろん、精神的にも大変なことがあるかも知れません。全ての出来事をしっかりと受け止めて、一つ一つ消化して前に進んで行くことを、最高に楽しみたいです。』
慌ただしい日々の中で、自分の誕生日すら忘れていましたが、今日29才になりました。
自転車選手としてはもう若手でも中堅でもありません。経験豊富とは言えないし。…自分、なんなんだろう?笑
がんばろっ。
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS